東北大学全学教育科目 初修語の履修希望について

初修外国語とは、大学に入学して初めて学ぶ外国語のことであり、本学に入学する学生は、ドイツ語、フランス語、ロシア語、スペイン語、中国語、朝鮮語の6つの外国語から1つを選択し、必修科目として履修します。日本語を母語としない留学生は日本語も履修できます。
初修外国語は、入学手続サイトから入学者の方に提出いただく履修希望を用いてクラス編成を行います。各言語の紹介を以下に簡単に記載していますが、より詳しい説明や授業内容に関しては、このページの各言語右側のリンク先で紹介していますので、「初修語履修希望」の登録にあたってはそちらも必ず参照してください。

  • 入学手続サイトでは、履修を希望する初修語について、第一希望から第三希望まで選択し、登録していただきます。できる限り希望順位の高い初修語を履修できるように調整します。必ず第三希望まで重複がないように登録してください。
  • 希望語種が専門分野の選択に関連しているなど、特別な事情がある場合は、その旨を「特に配慮を求める理由」記入欄に入力してください。初修語のクラス編成を行う際に配慮することがあります。
  • 初修語(日本語を除く)は大学に入学して初めて学ぶ外国語を想定しているため、当該言語を日常的に使用している国で生活をした経験があり、基礎知識を十分有していると判断した場合や、高校などで基礎的な学習経験がある場合は、その言語での基礎初修語の履修を認めない場合があります。もし、既習の言語や居住経験のある国の言語の履修を希望する場合は、「特に配慮を求める理由入力欄」に必ずその旨を記し、初回の授業時に担当教員に相談して下さい(その場合、既修者向けクラスの履修を推奨する、などの可能性があります)。
  • 初修語のクラス分けの結果は、4月4日(木)昼頃に東北大学全学教育ホームページで発表するので、必ず確認してください。
  • 入学手続き終了後の希望言語の変更は原則認められませんので、よく確認の上登録してください。やむを得ない理由により指定された語種や初修語のクラス変更が必要な場合、さらに別の初修語も履修したい場合(計2種の初修語の同時履修)は、初回授業以降に授業担当教員に相談してください。

※東北大学全学教育ホームページURL: https://www2.he.tohoku.ac.jp/zengaku/zengaku.html

(R5(2023)年度の履修の手引から抜粋)

ドイツ語

ドイツ語は英語と同じ西ゲルマン語群に属する言語で、ドイツ、オーストリア、スイス、リヒテンシュタイン、ルクセンブルクなど多くの地域で話されており、ヨーロッパの中では英語より多くの母語話者をもちます。法学、医学、文学、哲学、音楽など様々な分野で使われており、英語に次いで学術論文の多い言語でもあります。専門分野の原典や論文の講読に、ドイツ語の知識は大いに役立つでしょう。また、本学は20余りのドイツ語圏の大学と交流協定を結んでおり、留学の機会もあります。
ドイツはヨーロッパの政治・経済の中心として国際社会において大きな存在感を示していますので、ドイツ語を学びながらドイツ語圏の社会と文化に触れることは、グローバルな視点を養う意味でも大いに役立つでしょう。

フランス語

フランス語はフランスやヨーロッパのみならず、世界約30国の公用語として使用されている重要な言語であると同時に、英語に非常によく似ており、学びやすいことばでもあります。
近年のアフリカの人口増加・経済発展に伴い、益々その重要性は増しています。文学や西洋美術・哲学・社会学・国際経済・国際法などを学びたい方はもちろんですが、理学・農学・工学・医学などの分野などでも幅広く使える言語です。
また理学部と工学部にはダブルディグリープログラム(フランスの提携校に留学することによって、東北大学とフランスの大学の修士レベルの学位を同時に取得するという制度)があります。プログラムの概要や奨学金制度など詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.insc.tohoku.ac.jp/japanese/studyabroad/graduate/doubledegree/

ロシア語

ロシア語はインド・ヨーロッパ語族スラヴ語派の言語で、母語話者数に第二言語としての話者数を加えると世界で4番目に大きな言語です。ロシア連邦とベラルーシのほか大国カザフスタンを含む中央アジアとコーカサスという古い歴史を持つ両地域を含む広大な旧ソ連諸国で共通語として話されており、国連公用語の一つでもあります。キリル文字を使用するのでまず文字の習得に時間がかかり、その次には語形変化が多く英語とかなり異なる文法に戸惑います。しかしその反面語順の自由度が高く、また会話では必要な語以外は省略するのが当然であるなど、使いやすい言語でもあります。ロシア語圏は日本のすぐ北から始まり、はるか西方でポーランド語圏やルーマニア語圏と接しています。ドストエフスキーやトルストイ、メンデレーエフもパヴロフもチャイコフスキーもショスタコーヴィッチも皆ロシア語で話し、書いた人々です。ロシア語が学ぶ価値のある言語であることは明らかでしょう。

スペイン語

スペイン語は、スペインやメキシコ、中南米の多くの国や地域で話されており、母語話者数はおおよそ4億5000万人ほどだと言われています。それ以外にも、国際連合で6つの公用語のうちの1つに採用され、インターネット上でも英語や中国語についでスペイン語が多く使われています。スペイン語はラテン語から派生した言語なので、同じラテン語起源のフランス語やイタリア語、ポルトガル語なども学びやすくなります。

中国語

中国語は、中国・台湾・シンガポールなどの国や地域の公用語として14億を超える人々が使用し、また国際連合での公用語にもなっています。中国はすでに米国に迫る経済力を有しており、中国語の習得は、より多くのビジネスチャンスやキャリアアップにもつながります。政治・経済・文学・歴史などの人文科学系はもちろん、近年では学術文献や特許取得などに関連して、医歯薬理工農などの理工系の分野でも急速に必要性が高まっています。
本学では、基礎中国語の全クラスで、オンデマンド授業動画とスマートフォン練習用アプリによるインプット学習、対面授業によるアウトプット学習を組み合わせ、ブレンディッドラーニングを実施しています。さらにその基礎の上に立って、中上級の展開中国語コースが設けられています。詳細については、右上の「中国語の詳しい説明はこちら」を参照してください。

朝鮮語

朝鮮語(韓国語)は、朝鮮半島全域で使用され、その語彙の半分以上は漢字語と関連し、日本人にとって最も学びやすい外国語の一つです。例えば、「理由、家具、波濤、地下、家族、都市、土地」などの漢字は、同じ意味を持つばかりか発音も非常に似ています。それ以外にも類似の表現や文法事項が多く、言語のみならず文化や社会に関するさまざまな事柄も理解しやすく、勉強すればするほど面白くなる言語です。一方で、日本と一番近い国でありながらも、異なる点も多く、異なる価値観や思想をより深く理解するための基礎的なツールとしても、有益です。

日本語 (日本語を母語とする者、もしくはこれに準ずる者は選択できません)

この授業は日本語上級以上の能力がある外国人留学生を対象としており、日本語を母語とする者、もしくはこれに準ずる者は選択できません。大学での勉学や友だちとの付き合い、また街で出会う人々とのやり取りのような場で役に立つ、高度な日本語について学び、読み、書き、聞き、話す能力を身に付けることを目的としています。日本語でのレポートの書き方や敬語の使い方など、実践的な授業を行います。

問い合わせ先

初修語の履修希望について不明な点があるときは、担当係へ連絡してください。

担当係 東北大学教育・学生支援部教務課全学教育企画係
TEL:022-795-7578  FAX:022-795-7555